1975-07-02 第75回国会 衆議院 石炭対策特別委員会 第9号
○下河辺説明員 通産省といたしましては、会社側が今後どういう方針でこの裁判に臨むかという点については、いままで何も聞いておりません。
○下河辺説明員 通産省といたしましては、会社側が今後どういう方針でこの裁判に臨むかという点については、いままで何も聞いておりません。
○下河辺説明員 火源が何かということが、一番大きな争点だったと思います。福岡鉱山保安監督局の送致の根拠といたしましたのは、巻き上げ機の電磁開閉器から出た火花が火源であるという観点に立ちまして、送致いたしておるわけでございます。したがいまして、監督局といたしましては、キャップランプの電灯を詰め所で修理したことが原因であるというような観点には立っていないわけでございまして、その点に関しまして、鉱山側の主張
○下河辺説明員 四十年六月に災害が起きましてから、司法捜査を福岡鉱山保安監督局が実施してまいったわけでございますが、その結果に基づきまして、四十一年の十月にこの事件を送致いたしております。 その内容でございますが、まず鉱業権者である山野鉱業株式会社並びに保安統括者、保安技術管理者、副保安技術管理者、それから開発係長をやっております坑内保安係員、それから首席の係員でございます坑内保安係員を、鉱山保安法違反
○下河辺説明員 最近の災害の状況でございますが、それにつきましては先般の当委員会におきまして、石炭鉱山の災害状況とその対策並びに重大災害事例集、二つの資料をお配りいたしまして、簡単に御説明をした次第でございます。 災害の状況を簡単に御説明いたしますと、災害率としては低下しておるわけでございますけれども、死亡率という形でとってみますと、ほとんど一進一退であるというような情勢にあるわけでございまして、
○下河辺説明員 労働環境の問題の中で、坑内温度規制に関することにつきまして、お答え申し上げます。 この坑内の温度というものは、保安にも関係ございますけれども、むしろ生産の能率とかあるいは職場環境、労働者の確保対策ということにも結びつく重大な問題ではないかというふうに考えておるわけでございまして、われわれといたしましては、労働衛生的な面から坑内の温度がいかにあるべきかということで、立地公害局の委員会
○下河辺説明員 何か災害を防止する即効的な決め手はないかという御質問でございますけれども、ただいまもお話ございましたように、炭鉱の災害を分析してみますと、その事由別にもきわめて多岐にわたった原因で起きているわけでございます。それから、その責任というような点について分析してみましても、いろいろな要因が重なり合って起きているわけでございます。そしてまた坑内の状況というものも、各炭鉱によって千差万別でございますが
○下河辺説明員 石炭鉱山の災害状況とその対策につきまして御説明申し上げます。 私どもで用意してまいりました資料が二つに分かれておりますが、一つが「災害状況と対策」と書いた資料でございます。もう一つが「重大災害事例」と書いた二つの資料に分かれておりますが、まずこの内容につきまして、骨組み等につきましてごく簡単に御説明いたしまいと思います。 「災害状況と対策」の目次をごらんいただきますとおわかりいただけると
○下河辺説明員 お答えいたします。 本年の一月三日の午前八時五分、出光興産中央訓練所、場所は市原市の姉崎でございますが、ここでLPガス配管実習室においてLPガスが爆発いたしまして、実習棟、二階建てでございます、及び宿泊棟、四階建てが損壊いたしました。また付近の中小工場及び民家にも被害が及んでおります。 被害の状況でございますが、千葉県から私どもに入りました報告によりますと、まず人的の被害といたしましては
○下河辺説明員 先生のただいま御要求のありました資料につきましては、さっそく取りそろえましてお届けいたしたいと思います。 それから、先生の次の御質問でございますけれども、高圧ガスと石油類とは若干その性状も違っておりますし、そのタンクの構造、基礎等にも若干差がございます。われわれといたしましては、現在の高圧ガスのタンク等につきましての設計そのものについては、現在のところ大きな誤りはないというふうに考
○下河辺説明員 お答えいたします。 ただいま先生の御質問の点でございますけれども、私からはコンビナート等に関係のあります事業所等に関する地震対策につきましての予算について、従来からの経緯を踏まえまして、御説明いたしたいと思います。 まず、四十六年から通産省としましては、コンビナート関係の地震対策につきまして作業を進めてまいっておりますが、第一番にやりましたものは、コンビナート事業所等に数多く存在
○下河辺説明員 お答えいたします。 高圧ガス関係につきましては、各都道府県を通じまして監督を行っておるわけでございますけれども、高圧ガス関係の事故が一昨年多発いたしまして、また昨今、一般消費家庭におきますLPG関係の事故も続発しておるというような情勢でございます。一昨年来、審議会におきまして、高圧ガス取締法の改正の審議をお願いしておったわけでございますが、今般、その成案ができまして、今国会に実は御審議
○説明員(下河辺孝君) 今回、北海道の炭鉱におきまして大災害が発生いたしました。皆さま方にもたいへん御心配をおかけしておりますことを、心から申しわけなく思います。 本日、資料を用意してまいったんでございますが、事務局、お配りいただけませんでしょうか。——資料に基づきまして御説明いたします。 会社は、三井石炭鉱業でございまして、三井砂川炭鉱第一坑で事故が発生しております。 事故の発生いたしました
○下河辺説明員 このたびこのような大きな災害が発生いたしまして、いろいろと御心配をおかけいたしておりまして、深くおわび申し上げます。本日お配りいたしました資料をもとにして、三井砂川炭鉱の災害につきまして御報告いたします。 会社名は三井石炭鉱業株式会社、炭鉱名は三井砂川炭鉱第一坑でございます。甲種炭鉱でございます。災害が発生いたしました個所は美唄区域のマイナス六百六十メートルレベル、南三号部内というところでございます
○説明員(下河辺孝君) 数年前から実は過激派集団等によります火薬類の盗難あるいは不正処理というようなものがあったわけでございますが、通産省といたしましては、このような事態に対処いたすために、従来よりも警察当局と協議しつつ各種の対策を講じてきたわけでございます。 ざっと申し上げますと、まず四十六年に、当時の火薬類の盗難は主として火薬庫のとびらを破るとか、あるいは天井を破って侵入して取られるというような
○説明員(下河辺孝君) 通産省からお答えいたします。 火薬類の保管でございますが、いろいろな様態のところで実は保管をするわけであります。これは製造、販売、運搬、消費と四つの段階に分けてあれしてみますと、火薬類取締法上でいきますと、製造の権限と申しますのは、原則として通商産業大臣になっております。その中のある種のものについては各都道府県知事に権限が委譲されている。それからまた、販売と消費の面につきましては
○下河辺説明員 お答えいたします。二月二十一日、運搬事故で罹災者一名発生した災害がございます。同じく二月の二十四日、落盤で一名死亡、一名軽傷の事故が発生しております。それからまた三月十四日、ガス爆発がございまして、軽傷者二名の事故が発生しております。この三件について報告が参っております。
○下河辺説明員 はい。
○下河辺説明員 北炭につきましては、この二月に総点検を実施いたしまして、ただいま先生から御指摘のございましたように、十一項目の作業禁止、それから八十数項目にわたります法規違反を指摘いたしまして、二百件に及びます改善指示を実は実施してきた次第でございます。しかしながら、北海道炭砿汽船につきまして災害を見てまいりますと、四十八年度の災害につきましては、他社と比べましてそう大きな災害率ということではなかったわけでございますが
○下河辺説明員 お答えいたします。 四十四年の十二月、日は忘れましたが、不服審査法に基づきまして行政審査が出ておりましたものですから、それの実態調査を行ないますために、当時排水と排煙の調査を実施する予定にしておりましたが、十二月の調査は排水を予定しておりまして、ただいま先生御指摘がございましたような、確かに私のほうの職員が付近の方々といろいろ接触があったということも私、ちょっと聞いておったような記憶
○下河辺説明員 通産省といたしましては、高圧ガス施設の保安基準につきまして、現在コンビナート分科会というものを設けまして、そこで審議をお願いしている次第でございます。その停滞しておりますガス量その他を目安といたしまして、安全な距離を大幅に拡大いたしまして保安確保につとめたい、かように考えております。
○下河辺説明員 災害の原因等調査してまいりますと、設備等の保安の技術基準と申しますか、防災のためのいろいろな設備等を設けなければならないというような点につきまして、いろいろな点で若干不備な点があるということも認められておるわけでございます。この点につきましては、化学工場の技術の進展がめざましいものがあったという反面、若干監督側におきましてもそれをフォローする点において手抜かりがあったのではないかというような
○下河辺説明員 お答えいたします。 昨年七月、山口県の出光石油化学工場の爆発事故がございまして、それから約十二件程度の爆発事故が出たわけでございます。それらにつきまして原因等を調査いたしました。その結果によりますと、大部分の事故の原因につきましては、そこの従業員の誤操作によるものが認められた、あるいは設備の点検の不十分というようなものもかなりあったように報告を受けているわけであります。しかしながら
○下河辺説明員 そのとおりでございます。
○下河辺説明員 先生いまお話がございましたように、昨年の六月でございますが、群馬県下の製錬所の設備増設問題に関しまして、地元の一部の住民約三百人から、増設に伴う公害の増大という形で審査請求事件があったわけでございます。この際審査請求人の側からは、公害の被害の範囲あるいは程度というようなものをはっきり整備する必要がある、そのためには公開の場において審理を進めてもらいたいという申し入れがございました。審査庁
○説明員(下河辺孝君) 渡良瀬川の砒素の問題につきましては、各方面にたいへん御迷惑をおかけして申しわけないと思っておる次第であります。 先日衆議院でございました委員会のその後の状況について教えろというようなことでございますので、かいつまんで申し上げますと、先日の委員会におきまして先生から、桐生の市役所の特別委員会の方々が鉱山の視察に行かれたときに、鉱山側の説明員が、砒素については鉱山は無関係である
○説明員(下河辺孝君) 北海道にございます幌別硫黄鉱山の廃水の問題でございますが、この鉱山は、硫黄鉱床地帯にございまして、その近辺には温泉も出ているというようなところに位置しております。なおその下流に発電所ができまして、川の水を洞爺湖のほうに落とすというようなことによりまして発電をするというようなことが行なわれているわけでございますが、発電所によりまして水が洞爺湖に入るということから、洞爺湖の美観をそこなう
○下河辺説明員 堆積場は鉱山の施設でございまして、鉱山は現在作業は休止しておりますけれども、そういう鉱害を防止するという義務は鉱山保安法に基づきまして鉱業権者にあるわけでございます。したがいまして、もちろん鉱山が、こわれたところを補修するという責任を持っているわけでございます。
○下河辺説明員 鉱山側と被害者の方と話し合いがつかない場合には裁判ということもあろうかと思います。大体通産局の指導の方針としましては、鉱山の責任の範囲におきまして誠意を持って補償をさせる、あるいは復旧させるという方針でやっております。したがいまして、この災害につきましても、会社側も十分誠意を持って補償をいたしますと言っておるようでございますので、そういうような形で十分話し合いがつくのではないかというように
○下河辺説明員 お答えいたします。 この高旭鉱山の堆積場の事故でございますが、これはこの八月の九日に起きたものであります。当時あの地方はたいへんな豪雨がございまして、七日から九日にわたりまして約二百八十ミリ程度の雨が降った。特に八日の日は集中的に雨が降ったようでございまして、それらの関係もございまして、ここにございます堆積場の上流あるいはその側面のところにおきまして大きながけくずれが発生しております
○下河辺説明員 お答えいたします。 まず奥岳川関係の公害問題に関しまする監督でございますが、昨年来約六回にわたりまして、監督あるいは調査を実施してまいったわけでございますが、ことしの三月それに四月、五月と水の採取を行ないまして、三月、四月の分析結果によりますと、豊栄鉱山におきましては、その出口におきましてカドミウム濃度が〇・〇二ないし〇・〇四PPMというような数値になっております。またこの排水が入
○説明員(下河辺孝君) お答えいたします。この対馬は昔から銀の産地ということで知られておるわけでございますけれども、約千三百年ぐらい前に、日本で初めてこの対馬から銀が産出されたというような文献も残っておるところでございます。しかも、現在の樫根部落あるいは床谷、それから下原でございますが、その辺の現在の畑あるいは水田のところには昔、大体西暦六〇〇年代から一七〇〇年ごろにかけてその部落の付近の鉱山が掘られたという
○説明員(下河辺孝君) 対州鉱山では、現在使っております堆積場が二つございます。いずれも百年降雨量をもって設計された堆積場になっております。もう少しこまかく申し上げますと、鉱内水はすべてただいま申し上げました第一堆積場に入るわけでございます。洗鉱の排水は、これをカロコーンとかあるいはシックナーなどで処理いたしまして、その澱物と申しますと、固形物のたくさん入っているほうでございます。これは第二堆積場、
○説明員(下河辺孝君) 対州鉱山の鉱排水処理につきましては、これを集中的に一元化いたしまして、現場で、第一堆積場と言っておりますが、佐須川のすぐ横にございます堆積場で中和処理して、あとはその浮遊物を沈澱池からその上澄みだけを川に投入しておるという方式をとっております。まず鉱排水及び洗鉱の排水の一部は中和槽という槽に入りまして、ここで石灰を注入される。それからまた、澱物の沈降を促進するために塩化亜鉛を
○説明員(下河辺孝君) 若干補足させていただきますが、厚生省の調査は八月中旬に行なったわけでございますが、その後、東京の監督部としましても、安中製錬所に対しまして種々の改善の指導をやっております。その後改善いたしました点といたしましては、主として水について申し上げますが、工場内から浸透してくる水を押える堀を掘っているわけでございます。それの修復をして、外部に流れることのないようにする工事、あるいは沈
○下河辺説明員 安中製錬所におきましては、昨年末ごろ、電気亜鉛の電解槽の増設、それから焼結炉、乾燥炉及び電気炉等を一基ないし数基増設するという認可申請があったわけであります。それからこの製錬所におきましては、四十二年、四十三年にわたりまして、排煙中の亜硫酸ガスの除却装置及び除じん装置というものをかなり強化してまいっております。それらのことを東京の鉱山保安監督部におきまして慎重に検討いたしました結果、
○下河辺説明員 監督局といたしましては、問題になりました時点以降でございますね、八月それから十月、それからまた十二月におきまして、数項目にわたりまして、鉱山側に改善の指示を行なっております。 その内容をちょっと申し上げますと、主としまして水素イオン濃度をもっと高めて徹底した中和処理をする。それから水素イオン濃度の自動測定装置をつくらせる。あるいは自動警報装置を設けさせる。またさらに、坑内水が多うございますから
○下河辺説明員 通産省としましては、福岡の鉱山保安監督局が主体になりまして、十一月四日から十日の間、豊栄鉱山及び奥岳川本流の水質の調査を実施いたしております。
○下河辺説明員 酸性の水が流れますと、やはり土壌が酸性化いたしまして、農作物に被害を与えるということは当然のことでございます。それで酸性の水を中和することでございますが、現在、石灰を投入することによりまして水を中性にする。したがって、農業被害をなくするということは技術的にも十分効果があるとわれわれ考えております。しかしながら、設備ができましても、その中和が完全に行なわれていない場合には、やはりそのものが
○下河辺説明員 鉱山に、坑内水と言っておりますが、坑内水にこのような硫化物のような鉱石が入っておりますと、どうしてもそれが酸性に傾くわけでございます。それからまた選鉱につきましては、鉱石によりましていろいろな製錬法がございます、乾式製錬とかあるいは湿式製錬とかいろいろな方法があるわけでございますけれども、その製錬方式のやり方の違いによりまして、排水の性格というものも幾らかずつ変わってきます。いずれにしましても
○下河辺説明員 ただいま正確な鉱山数その他のデータを持ってきておりませんのですが、全国的に見ますと、すず鉱山、亜鉛鉱山といいますものは、ほかの銅鉱山あるいは石灰石、そういう鉱山に比べまして、数は非常に少のうございます。それで、その鉱害の発生状況がどういうことになっておるかという点でございますが、先生御承知のことと思いますが、亜鉛鉱山につきましては、イタイイタイ病というような問題もございまして、現在この